パンケーキスワップでファーミングに挑戦したい
でも、基本的には分からないことだらけ
初心者にも分かるようにファーミングのやり方を教えてほしい!
上記のような質問に答えます。
この記事の内容
本記事ではDeFiパンケーキスワップのファーミングのやり方をご紹介します。
ファーミングとはザックリ言うと…
2種類の仮想通貨を預けると、その報酬としてCAKE(ケーキ)という仮想通貨がもらえる仕組み
です。
ここからがDeFiで稼ぐ真骨頂です。
ファーミングのイメージ
初心者の人には最初はちょっと理解しにくいかもですが、上の図解を通してイメージして下さい。
パンケーキスワップ(分散型取引所)の中には「流動性プール」という個人銀行のようなスペースがありまして、この「流動性プール」に資産として2種類の仮想通貨を預けます。
もちろん、タダで資産を預けるわけではありません
なので、パンケーキスワップ側は預けてくれた人(あなた)に報酬として「L Pトークン」という投資の証明書や「手数料」を支払ってくれます。この「LPトークン」や「手数料」は言わば株式投資の「配当」のようなもの。
ゼロからパンケーキスワップを始めたい人は下記記事を参考にして下さい
DeFi超入門として12ステップの工程に細かく設定しています
ちなみに本記事は上記記事【DeFi超入門】パンケーキスワップの始め方|12ステップ解説の「ステップ⑪」にあたります。
とはいえ、前置きはいいからとにかくファーミングのやり方を早く教えて!という人はコチラへどうぞ。
というわけで、パンケーキスワップでできることをおさえつつファーミングについて解説して行きますね。
パンケーキスワップでできること
パンケーキスワップでファーミングする前に、ザックリとパンケーキスワップでできることをおさえておきましょう。
結論から言うと、DeFiのDEX(仮想通貨分散型取引所)であるパンケーキスワップでできることは以下の3つ。
パンケーキスワップでできること【3つ】
- ①スワップ:仮想通貨を交換する
- ②ファーミング:2種類の仮想通貨を預けて「トークン」や「手数料」をゲットする
- ③ステーキング:「トークン」や仮想通貨を預けて仮想通貨CAKEの報酬を得る
本記事では「②スワップ」について深堀りします。
あと、そもそもですがDEX(分散型取引所)とはDeFiという「非中央集権的」な金融サービスの一種なのですが、ぶっちゃけ「分散型取引所」や「非中央集権的」と言われても、初心者の人にはイメージしにくいかと。
なので、金融サービスの分類を下記のように図解化してみました。
パンケーキスワップは「非中央集権型」の金融サービスでして、楽天銀行やコインチェック仮想通貨取引所など「中央集権型」の金融サービスとは仕組みそのものが異なります。
なんとなくでも良いのでパンケーキスワップのできること、金融サービスとしての位置付けなどの概要を頭に入れておくと理解が深まります。
前置きが長くなってすみません…。それでは、パンケーキスワップのファーミングのやり方を見て行きましょう!
【手順①→④】パンケーキスワップでファーミングをする方法
パンケーキスワップでファーミングする方法を解説します。
パンケーキスワップのファーミングする方法【手順①→④】
ファーミングとは「2種類の仮想通貨」を「流動性プール」に預けることでして、今回はスワップで用意した仮想通貨「BNB」とを仮想通貨「BUSD」を預けます。
で、2種類の仮想通貨を預けた報酬として「手数料」や「LPトークン」がもらえます。
例えば、
- BUSDとBNBのペアを「流動性プール」に預けると「BUSD-BNB LPトークン」
- USDTとBNBのペアを「流動性プール」に預けると「USDT-BNB LPトークン」
がもらえる、という感じ!
いやいや…
…流動性プール?
…LPトークン?
と意味不明な感じですよね。
大丈夫、安心して下さい。
初心者の段階で100%内容を理解できなくてもOK。くり返しになりますが、本記事を読みつつ実際に手を動かすことで理解が深まります。
この「ファーミング」を完了させることで「手数料」の報酬が発生するのでがんばりましょう。
それではファーミングを始める4つの手順を解説していきますね。
手順①:流動性を提供するペアを決める
パンケーキスワップのホーム画面左上メニューバーから
- ①:『獲得』をクリック
- ②:『ファーム』を選択
します。
『ファーム』をクリックします。
画面を下にスクロールしていくと…
上記のように「LPトークンの一覧(仮想通貨のペア)」と各「LPトークンの年率」が表示されます。
並び替えを「流動性」にすると最も「多く資産が預けられているプール」が分かります。
「多く資産を預けられているプール」=「人気の通貨ペア」
今回は『BUSD-BNB LP』を選択して『流動性の追加』をクリックします。
初めてパンケーキスワップを使う場合、ウォレットの中には「BNB」が入っていると思うので本記事を真似して作業をすすめていきましょう。
手順②:流動性を供給する通貨ペアの数量を決める
「BUSD」と「BNB」の通貨ペアとしてそれぞれの数量を入力して『追加』をクリック。
今回は本記事「スワップのやり方」で解説したようにウォレットに入っている「BNB」と「BUSD」を使って「LPトークン」を作成したいと思います。ここでちょっと重要なのは仮想通貨ペアの割合。
詳細は省きますが、パンケーキスワップの新しいシステム「パンケーキスワップV3」で「LPトークン」を発行する場合、仮想通貨ペアの割合は自由に設定してOK。
一方、「パンケーキスワップV2」の場合は仮想通貨ペアの割合を「1;1」の等価に設定する必要があります。
「LPトークン」作成時の仮想通貨ペアの割合
- パンケーキスワップV2…割合は「1:1」の等価設定
- パンケーキスワップV3…割合は自由設定でOK
本記事ではパンケーキスワップV3で作業を進めます。
手順③:流動性を提供してLPトークンを取得する
通貨ペアの数量を決定すると「流動性の追加」を確認する場面に切り替わるので、入力内容が確認できたら『追加』をクリックします。
この聴きなれない「流動性の追加」や「BNB-BUSD LPの追加」について、あえてクド目に説明しますと…
「BNB-BUSD LP:Liquidity Provider(流動性の提供)をパンケーキスワップのプールに追加(預ける)から報酬よろしくね
という感じです。
あえて例えるなら下記のような感じ。
『流動性を提供する』→『LPトークン』(証明書)の関係を例えてみる
行動 | 証明書 |
『流動性を提供する』 | 『LPトークン』 |
『トヨタの株式証券を購入する』 | 『トヨタの株式証明証』 |
『オンラインサロンに課金する』 | 『サロンメンバー会員証』 |
『東京大学に入学する』 | 『東京大学の学生証』 |
それそれの「行動」に対して「証明書」があり、その「証明書」に価値がありますよね。
厳密に言うと違いますが、あくまでもLPトークンの理解をするためのイメージ的例えであることをご了承下さい!
通貨ペアの数量を確認して「BNB-BUSD LP」を「流動性プール」に追加する際にはガス代が発生するので、上記のようにメタマスクが起動します。
そうしたら、ガス代を確認して問題がなければ『確認』をクリック。
パンケーキスワップの取引ではガス代(手数料)に「BNB」が使われます(ブロックチェーンのネットワークにバイナンススマートチェーンを使っているので)。
BNBのガス代(手数料)は数十円程度とかなり安め。とはいえ、ガス代としてウォレット内には一定のBNBは残しておきましょう。
メタマスクで『確認』をそしたら、パンケーキスワップ上でも「流動性の追加」のポップアップが表示されます。
「取引を送信しました」という表示がされているので『終了』ボタンをクリック。
手順④:流動性を提供したLPトークンを確認する
パンケーキスワップの「流動性」の中に『BUSD-BNB LP』が発行されます。赤枠内の「BUSD-BNB LP」をクリックして「LPトークン」の内容を確認します。
『BUSD-BNB LP』の内容は上記のようなもの。
- 画面左上の赤枠内は、ファーミングしているLPトークンの種類:『BUSD-BNB LP』←「BUSD」と「BNB」を流動性プールに預けたという証書
- 画面右下の赤枠内は、ファーミングによって発生する手数料:『$0.00』←ファーミングしたばかりなので手数料はゼロ
これで無事にパンケーキスワップの「流動性プール」に「BNB」と「BUSD」を預けて「LPトークン」が発行されました。
以上、【パンケーキスワップ】でできること2つ目、「②ファーミング」の完了です
続いては、パンケーキスワップのファーミング後にやること【2つ】
- 1つ目:利回りの収穫(ハーベスト)
- 2つ目:ファーミングの解除
をサクッと解説していきます。
利回りの収穫(ハーベスト)はパンケーキスワップで稼ぐための必須タスクなのでぜひ理解しておいて下さい!
パンケーキスワップのファーミング後にやること【2つ】
パンケーキスワップのファーミング後にやること
- 1つ目:利回りの収穫(ハーベスト)
- 2つ目:ファーミングの解除
ザックリ言うと収穫(ハーベスト)とは報酬を「利益確定」するようなもの。
それぞれ解説します。
1つ目:利回りの収穫(ハーベスト)
LPトークンを発行して、報酬である仮想通貨CAKEが貯まったら、この仮想通貨CAKEを収穫(ハーベスト)しましょう。
パンケーキスワップのホーム画面のメニューバーにある『収穫』をクリック。
さらに『ファーム』をクリック。
「LPトークン」の一覧を下にスクロールすると…LPトークンを預けているファームが見つかるので『収穫』ボタンをクリック。
今回は『BUSD-BNB LP』のファームですね。
そうするとメタマスクが起動しますのでガス代(手数料)に問題がなければ『確認』をクリック。
これで「収穫(=利益確定)」が終了。
CAKEはいわゆるアルトコインで「価格変動が激しい」ので「収穫」のタイミングはマメにチェックするのがおすすめです。
2つ目:ファーミングの解除
今度はファーミングそのものを終了する手続き、「ファーイングの解除」を行いましょう。
収穫(ハーベスト)と同じ手順でLPトークンの一覧を下にスクロールすると…LPトークンを預けているファームが見つかるので預けている『LPトークン』をクリック。
上記のような画面が出てkるので『取り除く』をクリック。
上記のように取り除きたい割合が表示されるので、解除したい分だけ選択します。
すべてのファーミングを解除したい場合100%に設定して『取り除く』をクリックします。
上記のような画面で『取り除く』をクリック。
メタマスクが起動されるので、ガス代(手数料)に問題がなければ『確認』をクリック。
以上、パンケーキスワップのファーミング後にやること【2つ】
- 1つ目:利回りの収穫(ハーベスト)
- 2つ目:ファーミングの解除
でした。
パンケーキスワップでファーミングするときの注意点【3つ】
パンケーキスワップでファーミングするときの注意点は以下の3つです。
ファーミングするときの注意点【3つ】
- インパーマネントロス
- 利回り変動リスク
- ハッキングリスク
大切な資産を守るためにしっかりとチェックしておきましょう。
注意点①:インパーマネントロス
ファーミングをするときにもっとも注意すべき点は「インパーマネントロス(変動損失)」です。
インパーマネントロスとはザックリ言うと…
- 2種類の仮想通貨を「ファーミング」して利益を増やしたいのに、
- 2種類の仮想通貨の片方の価格が下がったので、
- 2種類の仮想通貨を「ファーミング」しないでガチホして方が良かった(損した)
という損失(ロス)のこと。
たとえば、本記事のように仮想通貨ペア「BUSD-BNB」100万円を年利10%で「ファーミング」するとします。
「BUSD-BNB」を1年間ファーミングした場合
- BUSD:50万円
- BNB:50万円
- BUSDーBNBの合計:100万円
- BUSDーBNBの1年後合計:110万円(年利10%)
1年間運用すれば年利10%なので10万円が増える計算です。
一方、そもそも「ファーミング」しないでそれぞれ50万円分のBUSDとBNBをガチホしいた場合、例えばBNBが1年後に20万円値上がりすると、運用するよりホールドしたほうがパフォーマンスが良くなります。
「BUSD」「BNB」を1年間それぞれガチホ
- BUSD:50万円
- BNB:50万円
- 合計:100万円
- BUSDの1年後合計:50万円(価格変動なし)
- BNBの1年後合計:65万円(30%上昇)
- それぞれ1年後合計:115万円
1年間ガチホ運用すればBNBの上昇分が得するので15万円が増える計算です。
つまり、ファーミング運用(110万円)、ガチホ運用(115万円)だから、ガチホしてた方が5万円お得だよね、と。これが「インパーマネントロス(変動損失)」です。
通貨ペアの「片方だけ」が価格変動すると下記のようにリターンが減ります。
- 1.25倍の価格変動 = ガチホと比較して0.6%の損失
- 1.50倍の価格変動 = ガチホと比較して2.0%の損失
- 1.75倍の価格変動 = ガチホと比較して3.8%の損失
- 2倍の価格変動 = ガチホと比較して5.7%の損失
参考:Uniswap: A Good Deal for Liquidity Providers? | by Pintail | Medium
「BUSD-BNB」であれば「BNBが2倍になるんだったら、ガチホしないと5.7%損ですよ」という意味になります。
インパーマネントロスはステーブルコインなど価格変動が起こりにくい通貨ペアを選ぶことで対策できます。
注意点②:利回り変動リスク
当然のことながら利回りの変動で損する可能性があります。
例えば「BUSD-BNB」でファーミングすると、本記事の執筆時点で年率最大29.57%と表示されます。これは「いまBUSDとBNBを預けると1年後に29.57%増える」という意味。
とはいえ、表示されている利率は毎秒・毎時間ごとに変化します。
なので、価格が下落したら当然年率も変化するので要注意です。
注意点③:ハッキングリスク
DeFiにはハッキングリスクがあります。
ぶっちゃけ、ハッキングはDeFiに限らずインターネットサービス全般にあり得ること。パンケーキスワップは過去にハッキングを受けたことがありませんが100%安全ということはあり得ません。
なので下記のような対策は必須です。
- 取引所の2段階認証は徹底する
- メタマスクのシードフレーズは教えない
- SNSのダイレクトメッセージには安易に反応しない
ハッキング対策はもちろん基本的なリスク管理を徹底しましょう。
よくある質問
最後に、パンケーキスワップのファーミングに関してのよくある質問についてお答えします。
質問内容は下記のとおり。
フステーキングに関してよくある質問
サクサク行きましょう!
質問①:ファーミングとステーキングの違いは?
質問:ファーミングとステーキングの違いは?
回答:違いは以下の通り
ファーミングとステーキングの違い
- ファーミング:2つの仮想通貨を預けて仮想通貨CAKEをもらう
- ステーキング:1つの仮想通貨(CAKEなど)を預けて仮想通貨CAKEをもらう
パンケーキスワップでの運用は、
ファーミングで仮想通貨CAKEを稼ぐ → ファーミングで稼いだCAKEをステーキングする
という流れが多いですね。
質問②:ファーミング報酬を収穫するタイミングは?
質問:ファーミング報酬を収穫するタイミングは?
回答:週1〜月1くらい
運用する金額によりますが週1くらいが良いと。
あと、運用金額が小さければ月1程度でも全然大丈夫。
注意点としては1回の収穫に数十円程度のガス代が発生するので、
手数料ばかりがかかって損をしないように運用しましょう
質問③:ステーキング(プール)のやり方は?
質問:ステーキング(プール)のやり方は?
回答:下記記事を参考をして下さい
ステーキング(プール)のやり方は以下の記事で解説したので参考にしてみてください。
まとめ
本記事ではパンケーキスワップのファーミングのやり方をご紹介しました。
本記事の内容をふりかえると下記の通り。
本記事の内容
パンケーキスワップの金融サービスとしての位置付けをふまえつつ…
パンケーキスワップのできることをザックリおさえつつ…
頭の中にファーミングのイメージもできたかと。
パンケーキスワップは仮想通貨取引所ではありますが分散型の取引所なので、最初はちょっと混乱するかも。とはいえ、本記事を読みながら実際にご自分で手を動かしつつ繰り返し「ファーミング」を行えば慣れますよ。
ファーミングすることは、パンケーキスワップ、というかDeFiで稼ぐ真骨頂です。
ゼロからパンケーキスワップを始めてみたいという人がいれば、下記記事を参考にしていただければ幸いです。
最後までブログ記事を読んでいただきありがとうございます。