仮想通貨の確定申告っていくらから?
少額だったら確定申告しなくても大丈夫なの?
税金未納がバレたらどうなるの?
会社にバレない方法を分かりやすく教えてほしい!
上記のような質問に答えます。
この記事の内容
本記事では仮想通貨の税金未納がバレたらどうなるかが分かります。実際に税金未納がバレた場合の具体的も紹介しているのでチェックしておきましょう。
また、会社にバレずに確定申告をする方法、正しく納税するポイントや税金対策も解説しているので参考にして下さい。
結論から言うと…
- 仮想通貨取引で【年間20万円以上の利益】が発生しているのに確定申告をしないと税金未納はバレる
- 仮想通貨取引で【数千万円の大儲け】しても税金の知識がなかったので大損して破産する場合がある
です。
損しないためには正しい知識を身につけて正しく行動すればOKです。
なお、仮想通貨の利益をしっかりと把握するためには正しい知識と正確な計算ツールが必要。フクザツな計算は仮想通貨の損益計算ソフトをサクッと利用するのがおすすめ。
仮想通貨の損益計算ソフト:おすすめ2つ
- CRYPTACT(クリプタクト)年間取引件数50件まで無料
- Gtax (ジータックス)年間取引件数100件まで無料
上記のツールは個人向け無料プランが用意されています。
- 基本はウォレットアドレスを入力するだけ
- 確定申告に必要な損益計算を一瞬で自動化
- 税金計算で悩む時間を秒で解決しましょう
最悪、数千万円程度の損失を受けることがあるので無料で使える計算ツールを使わない手はありません。
「そんなの知らなかった…」となる前に本記事を読んで仮想通貨の確定申告に関する知識を理解しておきましょう。
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とはいえ、とにかく「税金未納がバレた事例」「バレたらどうなるか」を早く知りたい!という人はコチラをどうぞ。それでは行ってみましょう。
仮想通貨の税金未納はバレます【年間20万円以上の利益】
結論、仮想通貨取引で【年間20万円以上の利益】が発生したにもかかわらず確定申告を行わないと税金未納はバレます。
- 個人のちょっとした利益ならバレないだろう…
- 海外の取引所からの利益ならバレないっしょ!
と考える人も少なくありませんがそれは間違いです。税務署には個人の資産や仮想通貨取引所のやり取りに対しての調査権限があるから。
また、税務署の手が届かないと思われる海外取引所においても、日本の国税庁は多くの海外と租税条約を締結しているので調査可能(国税通則法第74条の2)。
2017年の仮想通貨バブルのように「億り人」と呼ばれる人たちが出現してきたこともあり、税務署は個人に対しても大規模な税務調査を行うケースを行っています。
仮想通貨の利益は少額なら確定申告しなくてOK?
結論、仮想通貨取引で年間20万円以上の利益が発生したら確定申告が必要。確定申告の該当金額は「少額」という曖昧な基準ではなく具体的な金額で決まっています。
なので、「たまたま購入した仮想通貨が瞬間的に値上がりしただけなので、今回は確定申告をしなくても大丈夫かな」と思うかもですが、このような収益データは税務署に把握されます。
なぜ仮想通貨の未納税はバレるのか?
主に2つの理由で解説します。
無申告がバレる理由①:税務署はSNS投稿をチェックしている
税務署はFacebookや X(旧Twitte)、InstagramなどのSNSも注意深く監視しています。
インフルエンサーなどが自分の影響力を高めるために仮想通貨の収益を公開したり、羽振りの良い生活を公開する投稿が税務調査の対象となる可能性があります。
実際にSNS投稿がきっかけで税務署が動いたケースは下記の通り。
SNS投稿から税務署が動いたケース
- 青汁王子の脱税事件
- 美容系インフルエンサーの無申告
- 女性イラストレーターの脱税疑惑
青汁王子(三崎優太氏)は、SNS上で高級品の投稿や馬の購入により税務調査の対象となり、約1.8億円の脱税行為が発覚しました。
美容系インフルエンサーの場合も、SNSの投稿が原因で、広告収入や企業案件の無申告で税務調査を受け、9人で3億円の申告漏れと約8,500万円の税金追加支払いが判明。
女性イラストレーターもSNSの投稿が税務調査の引き金となり、コミックマーケットでの売上額を申告しなかったことが発覚しました。
SNS投稿で収入をアピールすること自体は問題ありません。大切なのは正しいの知識で納税すること。
特に仮想通貨の税制はフクザツなので納税方法については必ず税務署の窓口や税理士などの専門家に確認をしましょう
無申告がバレる理由②:取引所に確認をすればすぐに分かる
ビットコインを含む仮想通貨の取引はブロックチェーンに記録されています。
なぜなら税務署には個人の資産や仮想通貨取引所のやり取りに対しての調査権限があるから。税務署が取引所に問い合わせれば、誰がどれだけの利益を得たかは迅速に明らかになります。
また、税務署の手が届かないと思われる海外取引所においても、日本の国税庁は多くの海外と租税条約を締結しているので調査可能(国税通則法第74条の2)。
税金の未納は思っている以上に簡単にバレます。
仮想通貨の税金未納がバレた事例【2つの事例紹介】
ここからは仮想通貨の税金未納がバレた2つの事例をご紹介します。
仮想通貨の税金未納がバレたケース
- 事例①:Aさん(会社員)は追徴課税2億円以上を受ける
- 事例②:Bさん(シングルマザー)は追徴課税3000万円を受ける
これらは実際に合ったケースです。それぞれに共通していたのは下記のような誤解。
「日本円に現金化しない場合でも、含み益のある仮想通貨で他の仮想通貨と交換したら所得税が発生することを知らなかった」
確定申告の必要性を認識しないで仮想通貨同士の取引で「未払いを放置」したことが追徴課税を支払うことになってしまったわけですね。
引用: 国税庁「暗号資産に関する税務上の取扱いについて(FAQ) 」
上記の国税庁の資料には計算式が書いているのでフクザツな感じがしますが、書いていることはシンプル。
誰にも起こり得る仮想通貨の納税リスク。しっかりと理解しておきましょう。
事例①:Aさん(会社員)は追徴課税2億円以上を受ける
Aさんは年収900万円の40歳代の会社員で2億円以上の追徴課税を課せられ自宅を手放なさざるを得ない状況になってしまいました。
Aさんの仮想通貨取引の経緯は以下の通り。
Aさんの経緯
・2016年:ビットコインを購入しつつ他の仮想通貨の取引も実施
・2017年:保有中の仮想通貨リップルの価値が1カ月で約10倍に高騰
・2018年:一部を現金化して大半はまた別の仮想通貨と交換
・2019年:税務署より申告漏れの指摘があり2億円以上の追徴課税を受ける(過少申告加算税を含む)
2017年の資産価値は1億円以上に増加。その後、一部を現金化して大半は別の仮想通貨と交換しました。
2018年以降、 Aさんは仮想通貨同士の「交換取引」で確定申告が必要という認識がなかったため無申告の状態でいると、2019年に税務署から申告漏れとの指摘があり2億円以上の追徴課税(過少申告加算税を含む)を受けた。
その後、修正申告を行うも、保有している仮想通貨の価格が暴落しているため追徴課税が払えない状態になり、会社員としての年収900万円では支払いできず「自宅を手放す」ことになりました。
ビットコインを購入して他の仮想通貨への取引を行って大きな利益を得るも、仮想通貨同士の交換で確定申告が必要という知識が無かったため、2億円以上の追徴課税を課せられることになりました…
事例②:Bさん(シングルマザー)
Bさんは年収300万円(自営業)の40代前半のシングルマザー。約3,000万円の追徴課税を受けて途方に暮れる…。
Bさんの仮想通貨取引の経緯は以下の通り。
Bさんの経緯
- 2015年:仮想通貨投資を開始。さまざまな仮想通貨銘柄の取引を実施。
- 2016年:貯金を取り崩したり生命保険を解約したりして資金を捻出。
- 2018年:保有中の「仮想通貨W」が最高値に達して「含み益」が約2億8000万円(投資額の約470倍)
- 2019年:「含み益」の出た「仮想通貨W」を軍資金に他の仮想通貨Xと交換を繰り返す
※話を分かりやすくするために「含み益」の出た仮想通貨を「仮想通貨W」と表記
その後「仮想通貨W」で新たに「仮想通貨X」を購入することにしたが「仮想通貨X」は指定された「仮想通貨Y」でしか購入できないため、保有している「仮想通貨W」を指定された「仮想通貨Y」に交換し、新たな「仮想通貨X」を購入すると…
ちょっとややこしいですよね?なので、噛み砕いてBさんの行動をまとめる下記の通り。
Bさんの経緯(ザックリ解説)
- 2015〜2018年:
仮想通貨投資をスタートして約2億8000万円の含み益を得る
- 2019年:
・「仮想通貨W」:5000万円の含み益
・「仮想通貨X」:新しい仮想通貨
・「仮想通貨Y」:「仮想通貨X」を購入するための仮想通貨
・「仮想通貨W」で「仮想通貨Y」を購入この「仮想通貨X」を購入した時点で保有していた「仮想通貨W」には5,000万円超の含み益があったので「仮想通貨X」と交換した時に高額な課税所得が発生。ところが、 Bさんは「課税されるのは法定通貨に換金した場合だけ」と誤解していたため無申告のまま生活を続ける - 2020年のある日:
・別件で受けた税務調査で「無申告」が発覚
・約5,300万円の申告漏れと約3,000万円の追徴課税わずかに残された仮想通貨は、生活費や子どもの学費などに使ってほとんど残っていない状態…。現在は毎月数万円ずつを何とか納め続けている。
ぜひ他人事ではなく自分ごととして考えましょう。
とにかく正しい知識が必要。仮想通貨に関する正しい知識を学びたい方は下記記事を参考にしていただければと追います。
仮想通貨の税金未納がバレたらどうなる?
仮想通貨取引で利益が1年間で20万円以上発生したにもかかわらず「税金未納であること」がバレるとどうなる?
仮想通貨による所得の確定申告漏れが発覚した場合、未納の所得税を支払うだけでなく「追徴課税」、要するにペナルティが課されるわけですね。主なペナルティ(追徴課税)は下表の通り。
税金未納のペナルティ
- 延滞税(えんたいぜい)
- 無申告加算税(むしんこくかさんぜい)
- 重加算税(じゅうかさんぜい)
- 過少申告加算税(かしょうしんこくかぜい)
サクサク確認していきましょう。
延滞税
延滞税(えんたいぜい)は「確定申告が遅れる」or「税務調査によって納税額が増加する」場合に発生します。
税率は最大14.6%で、期限日からの遅延日数に応じて課せられます。
無申告加算税
無申告加算税(むしんこくかさんぜい)は、確定申告の遅れが故意でない場合に課されるペナルティ。
税率は納税のタイミングによって変動し、再発防止のための規定もあります。
納税するタイミングと税率(%)
- 税務調査の通知が届く前(自主申告):5%
- 税務調査の通知から更正・決定の予知前 :10% (50万円を超える分は15%)
- 税務調査による決定後 :15% (50万円を超える分は20%)
過去5年以内に「無申告加算税」or「重加算税」を課された経験がある方は税率が10%上乗せされます。
重加算税
重加算税(じゅうかさんぜい)は、最も重いペナルティで、本来の納税額に最大50%の追加税金が課されます。
他人名義の口座を開設したり不正行為、明らかな確定申告の無視がある場合に適用されます。
過少申告加算税
過少申告加算税(かしょうしんこくかぜい)は、納税額が不足している場合に課されるペナルティです。
再発防止のための規定も存在し、納税のタイミングに応じて税率が変動します。
納税するタイミングと税率(%)
- 税務調査の通知前 (自主的に修正申告を行う): ペナルティなし
- 税務調査の通知から更正・決定の予知前: 5% (50万円を超える分は10%)
- 税務調査による更正・決定の予知後:10% (50万円を超える分は15%)
以上、確定申告を無申告のまま放置したときのペナルティについて解説しました。
仮想通貨の税金未納を放置せずに確定申告を行うことが重要
ペナルティの回避と法令順守がマストですね
仮想通貨の税金にかんする基礎知識
ここまでは仮想通貨の税金未納がバレたらどうなるか、どんなペナルティが発生するかをご紹介しました。
ちょっと仮想通貨に危険なイメージを持った人も多いかもですが、仮想通貨の税金にかんしては基礎知識を理解しておけば恐れる必要はありません。基礎知識として下記2つをおさえておけばOK。
仮想通貨にかんするおさえるべき基礎知識2つ
- 基礎知識①:仮想通貨で得た年間20万円以上の利益は課税対象
- 基礎知識②:仮想通貨で損益が発生するタイミングは主に4つ
仮想通貨で年間20万円以上の利益が発生したら確定申告が必要なので、どのタイミングで所得が発生するかを理解しておきましょう!
基礎知識①:仮想通貨で得た年間20万円以上の利益は課税対象
所得金額は以下の計算式で求められます。
- 所得金額 = 総収入 - 必要経費
会社員などの給与所得者はほとんどの方が年末調整を会社が行ってくれるので確定申告は不要。しかし、仮想通貨取引で年間20万円以上儲けた場合、確定申告が必要となります。
会社員としての年収+αとして年間所得が発生したら来年度の住民税納付額が変わってしまい会社に副業がバレることも。
確定申告を行った際は住民税を自分で納付する「普通徴収」を選んで情報を会社に送らないようにするのがベターでしょう。
仮想通貨の所得は雑所得で税率は5%から45%まで。
損益通算は不可で、繰越控除も適用されません。
被扶養者の場合は年間48万円以上で確定申告が必要になります。
基礎知識②:仮想通貨で損益が発生するタイミングは主に4つ
仮想通貨で損益が発生するタイミングは主に4つあります。
仮装通貨で損益が発生するタイミング
- ①:仮想通貨を売ったとき
- ②:仮想通貨で買い物をしたとき
- ③:他の仮想通貨銘柄と交換したとき
- ④:マイニング報酬がもらえたとき
ひとつずつ見ていきましょう。
仮想通貨で損益が発生するのは基本的に下記のタイミング。
仮装通貨で損益が発生するタイミング
言うまでもなく利益に対して税金が発生します。なので、仮想通貨投資をする上でどのタイミングで利益発生するか(利益に対して税金がかかるか)を把握しておくことは重要。
ひとつ一つ見ていきましょう。
①:仮想通貨を売ったとき
仮想通貨を売ったときに「損益」が確定するのは、仮想通貨を法定通貨(日本円など)に現金化したときです。損失と収益の2つのパターンをチェックしましょう。
損失パターン
- 2021年1月1日:1ビットコイン400万円で購入して、
- 2022年1月1日:1ビットコイン390万円で売却(時価↓)すると、
- 10万円分の損失として計上されます。
収益パターン
- 2021年1月1日:1ビットコイン400万円で購入して、
- 2022年1月1日:1ビットコイン410万円で売却(時価↑)すると、
- 10万円分の利益として計上されます
この10万円の利益に対して税金がかかります
- この利益が20万円以上の場合は確定申告が必要
- この利益が20万円以下の場合は確定申告は不要
仮想通貨を購入し保有している「含み益」の状態で利益(所得)は発生しませんが、売却した場合、売却価格によっては利益(所得)が発生することがあります。
ちょっとフクザツですが…
- 所得 = 売却価額(売却した仮想通貨) - (仮想通貨の1単位あたりの取得価額 × 数量)
という計算になるので頭の片隅に置いておきましょう。
②:仮想通貨で買い物をしたとき
続いては、仮想通貨で買い物をしたとき。
それほど多いケースではありませんが、ネット販売やリアル店舗などで仮想通貨を使って商品やサービスを購入する際に利益が発生することがあります。
支払いに使う仮想通貨の購入価格よりも、支払い時の時価の方が高額な場合、その差額が所得になります。
- 所得 =[購入商品・サービスの価格]-[仮想通貨の1単位あたりの取得価額]×[数量]
という感じですね。
③:マイニング報酬がもらえたとき
マイニング報酬がもらえたとき。サラッとだけ読んでおきましょう。
ビットコインのマイニングで報酬がもらえたときは、報酬を獲得したときのレートからマイニング費用を引いたものが所得として計算されます。
聞きなれない言葉だと思いますが、仮想通貨の「ステーキング」や「レンディング」などで仮想通貨を受け取った場合はそのタイミングで利益が発生します。
ぶっちゃけ初心者でマイニングで報酬をもらえたり、ステーキングの利子で儲けるようなことはほぼ無いと思うので、現時点ではスルーで良いかと。
④:他の仮想通貨銘柄と交換したとき
他の仮想通貨銘柄と交換したとき。
これは超重要。
「保有している仮想通貨」を「他の仮想通貨」と交換したとき(たとえばビットコインからイーサリアムに交換したときなど)に利益が発生する場合があります。
所得金額は、購入する「仮想通貨の時価」から「売却する仮想通貨の取得価格」を差し引いた金額でして、ザックリと下記の式で説明可能です。
- 所得=[購入する仮想通貨の時価]-[交換する仮想通貨の取得価額]
この場合、商品購入・交換当時の仮想通貨を当時のレートで日本円に換算して損益を計算します。
以上、仮想通貨で損益が発生する4つのタイミングでした。
購入した仮想通貨を保有しているだけなら、どれだけ「含み益」があっても税金はかかりません。
他の仮想通貨銘柄と交換したときは要注意。
仮想通貨には上記以外にも多くの取引パターンがあるので確定申告の際は、取引内容が課税対象になるかどうかを税務署の窓口や税理士などの専門家に確認しましょう。
仮想通貨の利益確定や現金化する方法については下記記事を参考にして下さい!
仮想通貨の利益をムダなく納税するポイント
仮想通貨取引で得た利益(年間20万円以上)に対しては、確定申告を行って適正な税金を納めることが重要。
そこで、仮想通貨にかんする税金を正しく納付するためのポイントを解説します。
ポイントは2つだけ。
仮想通貨の利益をムダなく納税するポイント
- ムダなく納税するポイント①:納税資金を確保しておく
- ムダなく納税するポイント②:損益計算を把握しておく
この2つのポイントをおさえておけば大丈夫
ムダなく納税するポイント①:納税資金を確保しておく
納税金額を事前に試算しておくことは重要。
おおよその金額が分かるとあらかじめ資金を準備できるので税金が支払えないという状況を避けられます。
税額計算は手計算もできますが、国税庁の「暗号資産の計算書」 を利用するのも良いかと。
ただし、国税庁の計算書だと近年のDeFi取引やNFT取引などには対応していない面があるので要注意。また、所得税のほか住民税もかかる点も忘れずに。住民税の税率は課税所得金額の10%程度となります。
住民税にかんする内容は下記記事も参考にして下さい 。
ムダなく納税するポイント②:損益計算を把握しておく
仮想通貨の取引の損益を定期的に確認しましょう。
損益確認を行うためにも「トレード用」と「プライベート用」の資金を別々に管理することが助けになります。
複数の仮想通貨取引所を利用する場合、利益の把握がむずかしくなるため仮想通貨取引所の数を限定しておくことも重要。
仮想通貨取引所の「使い勝手」は個人差があるのでアプリの使いやすさなども踏まえて色々と試すのがおすすめ。
下記記事ではおすすめの取引所を実体験をもとに解説しているので参考にして頂ければ幸いです。
なお、損益計算を手計算するのはコスパが悪いので、ぜひ無料で「計算ツール」を活用してコスパ良く計算しましょう
仮想通貨の損益計算ソフト:おすすめ2つ
- CRYPTACT(クリプタクト)年間取引件数50件まで無料
- Gtax (ジータックス)年間取引件数100件まで無料
上記のツールは個人向け無料プランが用意されています。
- 基本はウォレットアドレスを入力するだけ
- 確定申告に必要な損益計算を一瞬で自動化
- 税金計算で悩む時間を秒で解決しましょう
仮想通貨の税金対策【6つ】
仮想通貨取引で利益が見込まれる場合の税金対策を考えましょう。
6つの税金対策
- 対策①:20万円以下で利益確定する
- 対策②:その他の雑所得と損益通算する
- 対策③:その他の経費を振り返る
- 対策④:ふるさと納税を活用活用する
- 対策⑤:iDeCo(個人型確定拠出年金)を活用する
- 対策⑥:法人化する
①と②だけでも理解しておきましょう。
対策①:20万円以下で利益確定する
仮想通貨で「含み益」が出ていても年間20万円を超える金額を利益確定しなければ(他の仮想通貨と交換していなければ)、確定申告をする必要はありません。
極端な話、下記のように利益確定のタイミングを少しズラすだけで確定申告をしなくて済みます。
たとえば…
- 仮想通貨での39万円分の儲けをどのタイミングで利益確定するか?
- 下記の【パターン①】と【パターン②】を比べてみましょう
【パターン①】
・2020年12月31日:39万円分まとめて利益確定する
→ 2020年分の確定申告は必要
【パターン②】
・2020年12月31日:19万5千円分を利益確定して、
・2021年01月01日:19万5千円分を利益確定する
→ 2020年分の確定申告は不要
→ 2021年分の確定申告は、今後5,000円以上の所得がなければ不要
いずれのパターンも2021年01月01日の時点で39万円を手にしていますが【パターン①】の場合、確定申告が必要になります。
同じ金額を利益確定する場合でもタイミングを少しズラすだけで、その年に確定申告をするかどうかが変わりますね。
対策②:その他の雑所得と損益通算する
同じ年に損失が発生しているその他の雑所得と損益通算する。
または、損失が発生していて回復の見込みがない仮想通貨を「損失確定」して、利益が出た仮想通貨の「利益確定」と相殺する方法も。
具体的に説明すると下記のようなイメージ。
損益通算
- 2020年12月01日:「仮想通貨A」の20万円分を利益確定する
- 2020年12月02日:「仮想通貨B」を1万円分を損失確定する
→ 利益19万円(20万円−1万円)なので、2020年の確定申告は不要
このように損益確定のタイミングを調整するだけで課税される所得額を最小限にできます。
本当に知っているか知らないかだけの話ですよね…
対策③:その他の経費を振り返る
利益(課税対象額)から仮想通貨にかんする必要経費を差し引くことで税金を減らせます。必要経費に該当する項目は下記の通り。
仮想通貨取引の軽費
- 仮想通貨を取得するのに要した費用
- 仮想通貨にかんする書籍や情報商材
- 仮想通貨のセミナー参加費や交通費
- パソコンやスマホ本体の購入費用
- ネット回線にかかる費用
取得経費や取引手数料はもちろん、セミナーの受講費や通信費なども経費の対象になります。
ただし、あまりにも関連性が低ければ利益との相殺が不適切だと判断されるので要注意。
調べても分からなければ独自に判断しないで税理士などの専門家にアドバイスを求めましょう。
対策④:ふるさと納税を活用する
ふるさと納税とは自分が支援したい自治体を選んで寄付を行う制度です(自分が住んでいる市町村以外)。
住民税を先払いしてコスパ良く返礼品(特産品や生活用品)がもらえる超おトクな制度。
目玉は各自治体の「返礼品」でして、一部の自治体では寄付額に応じて最大3割相当の自治体特産品やサービスを受け取ることが可能。
寄付した金額に応じて所得税と住民税が控除される場合も。仮想通貨の税金対策以前に利用すべきかと
対策⑤:iDeCo(個人型確定拠出年金)を活用する
iDeCo(個人型確定拠出年金)とは老後の資産形成を支援するための「私的年金」。
20歳以上60歳未満で公的な「国民年金」制度に加入していれば原則として誰でも加入可能。
「拠出(きょしゅつ)」とは、予め決められた掛け金を払い込むという意味。掛金すべてが「所得控除」の対象となるので、資金に余裕のある人にとっては税金対策的におトクな制度ですね。
例えば下記のケースで見てみましょう。
年収500万円(月額掛金1万円)のケース
- 所得控除の対象額:12万円(1万円×12ヶ月)
- 所得税軽減額:12万円×0.1=12,000円(所得税率10%)
- 住民税軽減額:12万円×0.1=12,000円(住民税率10%)
つまり、上記の場合iDeCoの税制優遇額は合計24,000円(12,000円+12,000円)です。
そもそもiDeCoは老後の資産形成をするための制度ですが、掛金の支払い方法は「月払い」だけではなく「年払い」があります。
iDeCoの「年単位拠出」という支払い方法を選ぶと特定月にまとめて掛金を支払うことが可能。
iDeCoの「年単位拠出」で月額掛金上限が2万3,000円の場合
- 2020年01月時点:支払える掛金:2万3,000円
- 2020年06月時点:支払える掛金:13万8,000円(2万3000円×6)
- 2020年12月時点:支払える掛金:27万6,000円(2万3000円×12)
という感じ。
このように、iDeCoの「年単位拠出」を利用すれば、仮想通貨でその年に利益が出ていたら、12月の掛金を上限まで増やして可能な限りその年の所得をおさえることが可能。
なお、iDeCoの「年単位拠出」を選択する場合は、事前に必要書類の提出が必要
口座開設には数ヶ月かかる場合があるため、手続きを早めに行いましょう
対策⑥:法人化する
個人所得の税率は一定水準を超えると法人税率を上回る場合があります。
個人の所得税は所得が高くなると「高くなった部分」に対してより高い税率が課される「超過累進税率」が採用されます。
目安として、所得が900万円を超えると個人の所得税が法人税の税率を上回ります。
個人でも仮想通貨取引で大きな利益が出そうな場合は法人化もアリかと。また、法人化をすれば他の事業活動の利益と損益通算もできるので税金対策にもなるでしょう。
個人で900万円くらい稼げるようになったら「法人化」するのもおすすめ。「法人化」できるくらい個人で稼ぐことを目指しましょう!
下記記事は仮想通貨を使ったお金の稼ぎ方を初心者向けに解説しています
会社員に仮想通貨取引をオススメする理由
仮想通貨投資はハイリスク・ハイリターンなイメージがありますが、実は会社員にこそオススメ。
理由は下記の通り。
おすすめ理由3つ
- 理由①:少額から投資が可能
- 理由②:24時間365日取引が可能
- 理由③:金融リテラシーが向上する←重要!
仮想通貨の始め方や勉強方法に興味のある方は下記記事を参考にして下さい。
理由①:少額から投資が可能
仮想通貨投資は数百円程度から始められます。
仮想通貨取引所ではさまざまな最低購入価格を設定しており、数百円程度でビットコインなどの仮想通貨取引が気軽に行えます。
このように低い資金で高いリターンも期待できるので会社員などの個人レベルの投資家には魅力的な選択肢になるかと。
あなたに合った仮想通貨取引所で仮想通貨投資を少額スタートしてみましょう。
取引所選びは下記記事を参考にして下さい。
取引所選びに迷うなら初心者の第一選択肢としてCoincheck(コインチェック)がおすすめ。仮想通貨取引所の口座開設は最短10分で可能。無料登録できるのでサクッとどうぞ。
仮想通貨取引所の口座開設は無料。仮想通貨ビットコインは500円から購入OKなのでほぼノーリスクで始められます。
アプリも使いやすいので初心者におすすめ。
理由②:24時間365日取引が可能
仮想通貨投資は24時間365日取引が可能です。
株式投資や債券などの伝統的な投資方法と比べて非常に柔軟なシステム。他の投資方法では取引時間が限られているため、忙しいスケジュールに合わせにくい場合があります。
仮想通貨なら日々の業務に忙しい会社員でも通勤時間やスキマ時間、自宅の自由時間を利用してサクッと投資ができますね。
理由③:金融リテラシーが向上する
仮想通貨取引を始めることで金融リテラシー(金融に関する知識や判断力)が向上します。
特に仮想通貨はブロックチェーンなどの最新テクノロジーも活用しているので、資産を高めると同時に「未来の金融」を勉強することにもつながります。
仮想通貨取引を通じて金融市場や経済に対する理解が深まり情報収集や判断力の向上にもつながるでしょう。
以上、会社員に仮想通貨取引をオススメする理由でした。
仮想通貨投資は将来の資産運用にも役立つスキルです。まだ仮想通貨投資を始めていない方は下記記事を参考にして下さい!
まとめ:仮想通貨の利益は正しく確定申告しましょう
本記事では仮想通貨の税金未納がバレたらどうなるかをマルっと解説しました。また、実際に税金未納がバレた場合の具体的例も紹介しました。
本記事の内容をおさらいすると下記の通り。
この記事の内容
- 仮想通貨取引で【年間20万円以上の利益】が発生しているのに確定申告をしないと税金未納はバレる
- 仮想通貨取引で【数千万円の大儲け】しても税金の知識がなかったので大損して破産する場合がある
上記2点を忘れず正しい知識で正しく行動すればOK。
仮想通貨取引で得た利益は原則として所得税や住民税の対象になります。課税されるタイミングは仮想通貨を利益確定したときだけでなく他の仮想通貨と交換したとき、あるいは商品やサービスを購入したときにも該当します。
単なる知識不足で「延滞税」や「加算税」などの余計な出費が発生するリスクがあるので、数千万円の負債さえも抱えてしまうので要注意ですね。
仮想通貨の税金未納がバレた事例【2つの事例紹介】の部分で解説したように損しないためには正しい知識を身につけておきましょう。
仮想通貨の住民税に関する内容は下記記事にて解説しているのでぜひご覧ください。5分程度、記事にサクッと目を通すだけでも納税金額が数十万変わることも…。
最後までブログを読んでいただきありがとうございました。